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市谷亀岡八幡宮

(2012.02.16)

ペットの神社として話題の市谷亀岡八幡宮にお邪魔してきました。
初詣客も一段落して、落ち着きを取り戻した2月8日。

JRの市ヶ谷駅を降りると、目の前にお堀が広がります。
釣り堀があったりしまして、昭和な雰囲気も残る街。

ここはまさにミッドタウン=東京の中心です。

市谷亀岡八幡宮防衛庁方面へ向けて、橋を渡ると、大手電機メーカーのウインドウでは、タブレット端末のデモンストレーションがおこなわれていました。
そんなビル群の並びに「提灯」が下がっているではありませんか。
赤い線でくっきりと描かれた「三つ巴紋」そして「亀岡八幡宮」の文字が。

その通りを入ってみると、高い石段と朱色も鮮やかな見事なお社が見えます。
「あれかな?」
と、思いましたが、そのお社は亀岡八幡宮の境内社である「茶ノ木稲荷神社」でした。
この神社は弘法大師が建立し、眼病平癒のご利益があるとのこと。

さて、石段を上りきると、いよいよ亀岡八幡宮境内です。
梅でしょうか?早くもピンク色の花がほころんでいて、その根元にはクロネコちゃんがちょこんと座っていました。
手水屋で、手、口を清めて、まずはお参り。
本殿前で手を合わせて、社務所に向かいます。



記者の取材に快くご対応いただいたのは、禰宜(ねぎ)の梶さまでした。

梶さまによると、
「確かに「ペットのお参り」の草分けは市谷亀岡八幡宮でしょう。でも特別なことをしたつもりはありません」
とのこと。
「亀」岡八幡宮、「鶴」岡八幡宮、あるいは、八幡宮自体のお使いがハトであったり、稲荷社のお使いが狐であったり、もともと神社というのは動物と深い縁があるのだとおっしゃいます。
それに、昔から神社という場所は門や柵が無く、誰でも入ってこられる場所。
当然、ネコも通れば、イヌの散歩道にもなります。

お散歩をされていたワンちゃん好きの方から、
「この子たちもお参りしていいですか」
と声をかけていただくという、ごく自然な流れの中で、ペットの参拝も始まったということでした。

ただ、最近は動物NGの神社仏閣もあるため、マスコミなどで、亀岡八幡宮のペット参拝を知った方からは
「本当にペット連れでお参りしてもよろしいんでしょうか」
と丁寧に確認の電話も入るとのこと。

例えば、どの辺りから参拝に見える方が多いのですか?と伺いますと
「全国ですね。
九州から飛行機でいらっしゃる方ですとか、当社でペットの七五三をするために、わざわざ都内にペットホテルをとられて前泊されていらっしゃる方ですとか、いろいろです」
とのこと。

まさに日本のペットの一大聖地、と言ったところでしょうか。

市谷亀岡八幡宮の梶様によると、いま、全国で、300種類以上のペット御守りが授与されているそうです。
おそらく、一番始めにペットの御守りを授与されたのが、市谷亀岡八幡宮だろう、とのこと。
そして、またブームになろうとしているのが「ペットの七五三」で、これの始まりもおそらく亀岡八幡様。

以前、「ペットの成人式」の記事をあげたときに「イヌの成人は1才、だから七五三は1~3ヶ月くらいになる」という説を紹介しました。
そこで、亀岡八幡宮様でも、そのような月齢で行うのかお尋ねしましたら
「神社としては、特に決めていない」
という意外なお返事。

梶様によると
「そういう、幼犬の時にお連れになる方もいらっしゃいますが、実際の3才、5才、7才でお見えになる方も多いです」
とのこと。
「と、いうことは、成人式のあとに、七五三が来る訳ですね?」と記者。
「7歳にもなると、もう成犬というより老犬に入ってきますから、人間でいうと、七五三というより、還暦祝いになりますね」
と記者がいうと、笑っていらっしゃいました。

本当に丁寧にお答えいただきました、市谷亀岡八幡宮の梶様、ありがとうございました。

市谷亀岡八幡宮は、戦国時代に、江戸城を築城した太田道灌によって、江戸城の西の方位の守りとして、鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請されたのが起こりと言います。
「鎌倉が鶴なら、江戸は亀、鶴亀で目出たい」という、まるでだじゃれのような理由で亀岡八幡宮を名付けられたのだそうです。

後に江戸城は、徳川幕府として日本の中心になる訳ですが、鶴岡八幡宮も鎌倉幕府の西の守りだったと言われ、何とも因縁を感じます。